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どうやら味気ない。

明日を歩くはずの下半身は、捻れ、外れ、遠くへ飛んで。人は上半身だけで、しばらく生きられるらしい。

しばらく生きられるのなら、こぼれる小腸と、無くなった下半身なんて見ないで、死に歩調を合わせながら生きてやろう。

気を失うほどの痛みは、感じない。そうなるように、わたしが仕向けた。

銃口を感じないなんて言わない。ナイフの先で土でも掘って。ちいさな銃弾でも植えてやって、私の隣に倒れる人がいれば、刃先を喉に添えてやろう。

どれも甘い。