2023-04-12 . どうやら味気ない。 明日を歩くはずの下半身は、捻れ、外れ、遠くへ飛んで。人は上半身だけで、しばらく生きられるらしい。 しばらく生きられるのなら、こぼれる小腸と、無くなった下半身なんて見ないで、死に歩調を合わせながら生きてやろう。 気を失うほどの痛みは、感じない。そうなるように、わたしが仕向けた。 銃口を感じないなんて言わない。ナイフの先で土でも掘って。ちいさな銃弾でも植えてやって、私の隣に倒れる人がいれば、刃先を喉に添えてやろう。 どれも甘い。